- 【科】カワトンボ科
- 【属】タイワンハグロトンボ属
- 【和名】リュウキュウハグロトンボ
- 【学名】Matrona japonica
タイワンハグロトンボ(シナハグロトンボ)の琉球列島亜種。金緑色に輝く金属光沢がとてもきれいで、翅の基部から広がる深い青色に輝く部分の大きさが、沖縄本島と奄美大島で違う。
オス♂
- 沖縄本島型:翅の青色に輝く部分が狭い
- 奄美大島型:翅の青色に輝く部分が広い
メス♀
- 沖縄本島型:翅の偽縁紋が小さい
- 奄美大島型:翅の偽縁紋が長い
奄美大島から沖縄本島に分布し、山間の森林に囲まれた薄くらい渓流などに生息。2月ころから出現し、12月ころまで見ることができる。
オス ♂
沖縄本島産
2016/9/3 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/160 F3.2 ISO 200
沖縄本島産
2016/9/3 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/200 F3.5 ISO 200
奄美大島産
2024/7/5 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/640 F2.8 ISO 100
奄美大島産
2024/7/5 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/640 F2.8 ISO 100
メス ♀
沖縄本島産
2019/5/24 - SONY α55 DT55-300mm 280mm 1/15 F8.0 ISO 1600
奄美大島産
2024/7/5 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/800 F2.8 ISO 100
観 察 記
2024年7月5日 青色に輝く翅
18年ぶりの奄美大島上陸。リュウキュウハグロの奄美大島産は沖縄本島の個体と比べ、翅の青く輝く部分が広い。それを撮影したく沢に入る。沢にはリュウキュウハグロが所狭しととまっていて縄張りをはっている。そんな中でシチュエーションのよさそうな場所でとまっている個体を探す。しかし腰を据えて三脚をセットし撮影しようとすると、すでにその場所にはいない。別の場所へ移動している。その繰り返しで気力が落ちてくる。ようやくじっとしている個体を見つけカメラの準備をするが、いっこうに翅を広げようとしない。中腰で長時間待つのはひじょうにつらい。よくよく観察していると、リュウキュウハグロは威嚇したりして戻ってきた時に2・3回翅を広げる。そのしぐさが終わるとずっと翅を閉じたままだ。行動パターンがわかったので、とまった瞬間にピントを合わせ連写。その繰り返しでなんとか翅を広げ青く輝く翅を撮ることができた。シチュエーション的にはいまいちだが、このトンボの撮影には椅子が必要だ。高齢のオヤジには腰がきつい。
2016年9月3日 タイトなスケジュール
9年ぶりのリュウキュウハグロ。渓流域に行くと出迎えてくれる。しかし、このトンボ、警戒心が強くすぐに逃げてしまう。根気勝負の始まりだ。久しぶりのやんばるでの最初の撮影種。アオハダ同様、翅の光沢が美しい。しかし、今回の場所は木に囲まれ暗く、太陽光にあたった翅の撮影ができない。タイトなタイムスケジュールの中、なんとか撮影したのを掲載。メスもいたが、崖の先に止まっていたのであきらめた。できるだけ未観察種に時間をとりたいので次の目的地へ向かうことになった。地方への遠征は限られた時間の中でたくさんの種を撮影したいため、一種にかける時間がどうしても短くなってしまう。
2007年7月16日 やんばる探検
沖縄本島で2度目の出会い。仕事で沖縄に来て、合間にやんばるの林道探検。林道脇の流れがある草むらで発見。翅のきれいなオスには魅了される。奄美のときは気づかなかっただが、アオハダのような綺麗な翅。しかし沖縄産と奄美産とでは翅の青藍色部分の広がりが違うとのこと。奄美のときに邪険にしてしまったつけがのちのち後悔することになってしまった。いつもそうなのだが、見たことがない種にばかり気が向いてしまい、一度観察した種は後回しにしてしまう。そして飛行機の時間がせまってきて、撮影せずに帰ることになってしまう。
2006年7月15日 初、奄美大島
奄美大島の森林の中にある遊歩道にメスが群れていた。良いシチュエーションではないので、せっかく出会えた初めての個体なのに撮影に気合いがはいらない。証拠写真程度の撮影を済まし、その先にある滝を目指した。しかし、かなり陽も落ちてきて、滝に到着したときは、薄くらく撮影が厳しい状況だった。そんな時にいきなりミナミヤンマが足元から飛び立った時、溜息がとまらなかった。

