- 【科】トンボ科
- 【属】ホソアカトンボ属
- 【和名】ホソアカトンボ
- 【学名】Agrionoptera insignis insignis
胸部の黄色と金緑色の模様が、ジャングル状になっているが、成熟するにつれ胸部が灰色味を帯びてきて、ジャングル模様が見えなくなる。顔面には、ハラビロやアオビタイのように蒼く輝く金属光沢がある。実は、翅に特徴があり、翅の根元にふくらみがなく、なで肩のようにゆるい丸みの形状をしている。前翅も細く、ホソアカトンボ属の特徴だそうだ。このトンボは西表島にのみ生息している。林の挺水植物が繁茂するような、小さな池や沼などに生息し、枝先などにとまって縄張りをはる。3月ころから羽化し始め、11月中旬ころまで見られる。
オス ♂
2024/5/19 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/50 F2.8 ISO 100
2024/5/19 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/200 F2.8 ISO 100
2024/5/19 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/50 F2.8 ISO 100
メス ♀
2024/5/19 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/1600 F3.2 ISO 200
観 察 記
2024年5月19日 ジャングル
18年ぶりの西表島上陸、ホソアカトンボを撮影するため、生息地へ向かった。鬱蒼と茂る木々から雨水が滴り落ち、太陽が当たる地面から水蒸気が発生、着ている服が汗でびしょびしょになるような湿気と暑さの中、ひたすら歩く。ジャングルの中での撮影は精神力との闘いだ。ホソアカトンボの生息地に到着すると、早速オスが縄張りをはっている。急に晴れたせいか、どこからともなく数頭のオスがやってきては縄張り争いをしている。なんとも嬉しい状況だ。しかしこの場所ではオスしか見当たらず、時折リュウキュウカトリが徘徊に来るが、すぐにどこかに行ってしまうので撮影できなかった。しかし、オオハラビロがいる林道の脇でメスを発見した。オスが戯れている場所からは、かなり遠くにいたので驚いた。
2005年5月19日 好奇心
2度目の西表島上陸で、このトンボを撮影することができた。西表島へは石垣港から大原行きの船で40分かかる。レンタカーは、公道以外走れないので林道へは入れない。そのため、林道手前で車を止めてひたすら歩く。陽が差すと、そこは南国の陽ざしが肌を突き刺す。蝉の鳴き声と、風でゆれるジャングルの木の音が不気味さと好奇心を駆り立てる。少し歩くと小川が流れていた。そこにはカトリヤンマの未成熟個体が飛んでいた。追っかけるが逃げられてしまった。そんな私をじっと見ているトンボがいた。ホソアカトンボのメスであった。

